3つの最新トレンドでパブリッシャーの収益化が向上

30 Mar 2015 | By Yukiko Koizumi

多くのパブリッシャーが、苦労して収集しているオーディエンスデータを3rdパーティーに知らないうちに漏らしてきた事実に昨年ようやく気付き始めました。今年はパブリッシャーの多くがサイト訪問者の声に耳を傾け、彼らが何を求めているかをしっかりと理解して、自分たちのオーディエンスデータを効率良くマネタイズし、3rdパーティーにデータを使わせないようにするという、今までの状況を打破するためのプランを立てています。

しかしながら実際にこのようなゴールを立てるためには、パブリッシャーが優位な立場になるように運営するサイト訪問者のデータをどのように掘り下げ、活用していくかということが重要になります。

パブリッシャーがサイト訪問者のデータを活用できるように、自動的にデータを収集して分析する DMP(データ・マネジメント・プラットフォーム) のようなテクノロジーソリューションは、より高い収益をパブリッシャーにもたらしてくれる重要なツールです。この分野の中で、幾つかの最新の人気のある機能、例えば、サイトパーソナライゼーションやネイティブ広告、また目に止まる3D効果などはサイト訪問者の心を掴み、サイト滞在時間を長くし、さらにより多くのコンテンツを読み会員登録や購入する可能性を引き上げます。

ここに効果的な活用法とパブリッシャーの利益についてまとめています。

  • パーソナライゼーション: ユーザーのプライバシーを侵害することなく、リアルタイムにかつ自動的に収集されたそれぞれのサイト訪問者のデータ利用し、最適なコンテンツを提供します。サイト訪問者が最も興味を持つコンテンツを表示させることや、関連性のある広告のコンテンツと連動することで、訪問者はよりサイトのコンテンツに魅了され、興味を持ち続けます。パーソナライゼーションの最も重要な特徴のひとつは、読者が提供された情報を欲しがっているかを知ることです。現在ではスマートフォン上でニュースサイトやアプリが多く存在し、多くの読者に購読される事実上のプラットフォームになってきていることは明らかです。そのため人々が他のデバイスでサイトにアクセスしても常にその人であることを理解し、いつでも新鮮なコンテンツを配信できることが重要なのです。

新聞の例を挙げてみましょう。パーソナライゼーションは過去にローカルサッカーチームの記事を読むことで興味を示した読者に対して、ローカルサッカーチームの試合結果と最新の試合スケジュールを提供することではありません。コンテンツセレンディピティという要素も含まれています。そして、それぞれのユーザーに対してどの記事が新しくてトレンドなのかを含む最新の情報を保持します。事実、どの人がローカルのイベントや政治に興味を持っているのかを理解すること、そして広告主に対して適切なタイミングで適切な読者に、最適なコンテンツを提供できるということを保証し、広告商品を提供することは小さな方法のひとつに過ぎません。独立した新聞では、世界の24時間周期のニュースで成功することができるでしょう。

  • ターゲティングされたネイティブ広告:読者の過去の購読履歴に関連した情報を提供し、パブリッシャーのエディトリアルコンテンツやレイアウトのデザインに沿ったフォームで提供される広告手法のひとつとしてよく知られています。

2015年には、付加価値の付いたネイティブコンテンツつまり、ユーザーの特定の興味やコンテキストをベースにより高度なターゲティングができるようになります。読者がギザの三大ピラミッドについての情報をよく調べているとすると、ネイティブ広告には最新のケイティー・ペリーのリリース情報よりも、ナイル川クルーズの旅行体験についてのネイディブ広告が優先的に打ち出されるのです。

ネイティブ広告の見た目の良さは、CTRを含む読者のエンゲージメントを向上させるために「挑戦的な」感覚を薄れさせ周りに溶け込むデザインにあります。ネイティブ広告の傾向として、デスクトップよりスマートフォンの方がより良いパフォーマンスが出ていることや、ますます増加するスマートフォンのオーディエンスをキャプチャーしようとするパブリッシャーにとって、非常に大きな可能性をもたらすことが挙げられます。

ニュースサイトをリードするThe New York Times(ニューヨークタイムズ)、The Wall Street Journal(ウォールストリートジャーナル)、Time Inc.(タイム)、USA Today(USAトゥディ)などでは、サイトにアクセスしていたプラットフォームとは関係なく定期的にネイティブ広告を提供するフェイスブックやインスタグラム、ツイッターなどの世界的なソーシャルメディアプラットフォームについて言及していません。典型的なフォーマットはコンテンツレコメンデーションウィジェット、予測検索、インフィード広告(コンテンツとコンテンツの間に表示される体裁の広告)、記事広告とカスタマイズされたコンテンツユニットなどです。

  • 3D 広告の効果:2014年の後半に紹介された新しい可能性のひとつが3D広告です。ブランド企業は通常のオンラインのコンテンツフォーマット内に3Dグラスなどの特別な道具を利用しなくても3D効果をもたらすバナーを作ることができます。ユーザーがページをスクロールダウンさせると広告は効果を発揮します。例えば、車であれば異なるアングルからの車の見え方に動きながら変化するのです。実際の効果は巧妙なため分かりづらいかもしれませんが、真の目的は見ている人にいつもと何かが違うと思わせ、二度見するためにスクロールバックしてもらうことです。この3Dの効果はどんなデバイスであっても適用できます。一度見てもらうことができればそのユーザーは3D広告に魅了されることでしょう。

2015年における3Dを活用する効果は、パブリッシャーと広告主が数年にわたり直面してきた課題: 3D広告は、消費者がオンラインのディスプレイ広告を無視することや、自分には関係無いものだと判断することによって生まれる現象「バナーブラインドネス(バナー広告を見なくなる現象)」に効果があるということです。3D広告は、今までになかった視覚的効果をユーザーに与えることができるため、プレミアム広告主やeコマースサイト運営者に対して全く異なる効果という広告の差別化をアピールできるのです。

3D広告を利用された最初お客様の結果では、3D広告によって影響を受けた顧客のショッピングエクスペリエンスと非常に高いレベルのエンゲージメントを保つことができることが明らかになりました。

新しい3D広告に対するコンセプトに対する関心が業界の中でかなり高まっています。広告主とパブリッシャーは、ターゲティングされたデータを利用することによってかなりの効果が出ることに気づき始めています。それはマーケティングの成功の秘訣である「クリエイティブの特徴」に取り組むためにも不可欠です。3D広告は、パブリッシャーや広告主が魅力的なバナー広告を提供するために欠かせない重要な役割を果たします。シーセンスが昨年の秋に実施した 調査では、パブリッシャーの重役や幹部の4人の内3人は、パブリッシャー、またその広告主と衝突しないのであれば、サイトで3D広告を表示させることまた売ることに興味があると示しています。マツダモータースとメディアエージェンシーのマインドシェアによる初の3D広告のキャンペーンでは業界の標準のクリック率に比べ、平均で4倍の結果を出すことができました。

パブリッシャーが自身のデータを自分たちでコントロールできるようになり、3D広告のような最新のテクノロジーから生まれるパブリッシャーのマネタイゼーションに対する新しい機会により私たちはパブリッシング業界にとってこれから素晴らしい時代が訪れると予測しています。

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