紙の時代に培ったブランド力を保ちつつ、デジタル収益化を目指す

パーソナライズ実施後、1ヶ月でPV数が1.3倍に

Overview

1925年(大正14年)設立の集英社は、日本を代表する総合出版社です。 「週刊少年ジャンプ」「りぼん」などのマンガ誌をはじめ、「NON-NO(ノン ノ)」「MORE(モア)」といったファッション誌、文芸書や新書、児童書まで を幅広く刊行しています。

中でも1986年創刊の「MENʼS NON-NO(メンズノンノ)」と、2005年創 刊の「UOMO(ウオモ)」は、男性向けファッション誌のリーダー的存在で す。両誌のハイクオリティなコンテンツは、日本の男性ファッション文化に 大きな影響を及ぼしました。

Challenges

30年以上の歴史があるメンズノンノはブランドが確立しており、ファンの 読者が定着しています。一方、ウオモのエッジの利いたコンテンツは、多く の読者から評価を頂いています。しかし、両誌ともサイトの運用は後手に 回っていました。これまで”紙の本”の製作・販売に注力していた編集部に とって、デジタルコンテンツを効果的に見せたり、個々の読者に対してパ ーソナライズされたコンテンツを配信したりする作業は、未知の領域だっ たのです。

ファッションリーダーとして雑誌のブランドを守りつつ、高い収益を生み 出すサイトを構築する。これが、集英社の目指したゴールでした。デジタ ル利益を向上させるためには、広告の収益を向上させるか、作業工数の 削減によるコストの削減が必要となってきます。そのために実現すべきは、 「PV(ページビュー)数の増加」と「作業の自動化」です。

一般的な男性向けサイトと比較し、ファッションに特化した両サイトのPV 数は、それほど多くありません。 しかしながら、サイトの収益源は、100 %広告収入です。そのため、一定数のPV数を獲得することは課題でした。 また、サイト運営に関わる人手が少なく、かつ作業項目が多く存在しま す。例えば、日々の編集作業、記事の配置場所修正、さらに、最も収益に直 結する作業である、記事広告の進捗確認業務の効率化を図ることなどで す。

130 %
159 %

パーソナライズによる劇的なPV増と 自動化によるコスト削減の両立

~進捗状況確認作業の自動化によるコスト削減~

PV数の向上を行うため、編集部が表示させたい記事を保ちながらパーソナライゼーションを行えるツールを検討しました。そして「Cxense Content」を導入し、閲覧中のコンテンツと関連性の高いコンテンツや、オーディエンスの閲覧履歴からパーソナライズされた記事を中心に、一部を編集部の意向に基づいた記事を表示させました。これにより、サイトの回遊率は確実に向上し、たったの1ヶ月でPV数が1.3倍になったのです。

また、「作業の自動化」の核として活用しているのが、「タイアップコンテンツ閲覧通知ツール」です。

これは広告主と定めた想定PV数に到達しない記事を自動で検出し、アラートを上げる役割を果たします。メンズノンノもウオモも、タイアップコンテンツに厳密なKPI(重要業績評価指標)を定めているわけではありませんが、想定PV数は広告主と共有しています。しかし、ファッションのシーズンが入れ替わる時期(ハイシーズン)には多数の新規コンテンツが掲載され、それぞれのタイアップコンテンツPV数が追いづらくなります。

タイアップコンテンツのPV状況を毎日通知することにより、見られていないタイアップコンテンツを早い段階から認知し、想定のPV数に到達するよう施策を打つことができるようになりました。

トップページ内には、タイアップコンテンツに誘導する枠が存在しますが、タイアップコンテンツの選択と配置は編集者が担当しています。ただし、人手による作業なので、どうしても抜けが発生します。岩瀬氏は、「PVが埋もれてしまったタイアップコンテンツを自動的に検出して可視化することで、配置場所やタイトルを最適化したり、SNS拡散によりコンテンツへの誘導施策を効率的に実施できます。人手が少ない環境では、タイアップコンテンツの進捗状況が自動で通知されるこのツールは、コスト削減につながるため必須です」と説明します。

また、今後は新製品としてリリースされたDMP for Advertisingを活用し更なる収益化を図りたいと考えています。 匿名ユーザの属性を可視化し、これらのユーザに対してターゲティング広告によるデジタル収益化を目標としています。

DOWNLOAD CASE STUDY

  • 数字は読者の反応そのものです。

    “Cxenseのソリューションを導入していちばん変わったことは、編集 者が”数字コンシャス”になったことです。 先日から、編集部内に大型モニターを設置して、リアルタイムでのサイト動向をモニタリングしています。”

    株式会社集英社 雑誌デジタル編集室 部長 岩瀬 朗氏