パーソナライゼーションはフェイクニュースと戦えるでしょうか?

09 Jun 2017 | By CXENSE Japan

貴社のオーディエンスを知らずに、ニュースをレポートすることは簡単なことではありません。どんなストーリーであれば読者が共感し、シェアするかを、ジャーナリストは尋ねるでしょう。その次に、ストーリーを報道する際には、最初に読者の興味を引くために十分な信頼性が必要になります。ジャーナリストやメディア組織は、こうした理由から、公平性と評判を基本として、慎重に評判を作り上げています。

もちろん、ストーリーが特にセンセーショナルである場合、読者の関心が高ければ、報道する際は事実確認や偏見に関する一般的な精査を施す必要があります。そして、最終的に報道されるヘッドラインがこれまで以上にセンセーショナルになった時、読者は過度に関心をあおりたてられたり、あるいはフェイクニュースであふれたメディアに接していると気づくでしょう。この疑わしいコンテンツは、パートナーサイトへのスポンサードリンクで明らかになります。The New Yorkerは、そのような「コンテンツ」の配置をユーモアな区分だけに制限しています。なぜなら、ストーリーは、ロックの死に関する記事を読者へ提供したり、醜くされた形成手術事故についてなど、非常に馬鹿げたものになっているからです。このコンテンツのほとんどは、風刺報道の「The Onion」と同類もしくはもっと悪質に見えます。

ユーザーがアグリゲーターやソーシャルネットワークを信頼できるコンテンツブランドへ変えると、“clickbait”(釣りタイトル)ビジネスは有料コンテンツ配信ネットワークのアシストもあり、儲かる仕組みが出来上がります。ジャーナリストや組織はフェイクニュースと戦い、進化する商いと関係を維持する方法を模索しています。以下は、ジャーナリストやメディアブランドが彼らのオーディエンスと繋がり、センセーショナルなオンラインコンテンツによって作られたノイズを上回るためのインサイトです。

フェイクコンテンツのセンセーショナルな性質(と金銭的なモチベーション)は驚くべきことではありません

フェイクニュースがとてもよく機能するのは驚くことではありません。ターゲットとするユーザーへアピールするように設計されているからです。“clickbait”のアドネットワークで使われるビジネスモデルや、お気に入りのセレブがミステリアスに死にかけているというオンラインコンテンツの見出し、一瞬にして50ポンドを失う人を助けるトリックなど、過剰で不要な広告を表示する“around the web”(アドウェア)リンクを案じなければなりません。このようなネットワークは、ホストのサイト内でトラフィックを稼ぐビジネスモデルとして動作し、関連するサイト外コンテンツにつながるクリックからお金を稼いでいます。

最初の競争がネットワーク(及び個々のリンク)の間で増加するにつれて、コンテンツプロバイダーがクリックを稼ぐために競うようになり、コンテンツの品質がよりセンセーショナルになりました。コンテンツネットワークはこの競争を歓迎しました。適切な編集方針がないので、フェイクニュースが盛んになったのです。GoogleとFacebookは、クリック誘導のためにフェイクニュースの視認性を向上させるアルゴリズムによってユーザーの注意を引き、フェイクニュース見つけやすくさせることを、免れることはできません。

Facebookは、2016年の大統領選挙までの数週間でフェイクニュースが広まったために特に注目を集めました。BuzzFeedによると、キャンペーンの最後3ヶ月間において、新しく配信された上位記事よりも、偽りの選挙ニュースの方がより多くのエンゲージメントを叩き出しました。その期間は、マケドニアの10代が“簡単にお金を稼ぐ方法”としてフェイクニュースを作成していたと報道されています。読者の信頼を高めようとするパブリッシャー、ジャーナリストやメディアのデスクにとって、企業の結びつきや金融的な動機、あるいは単なる偽りと関係のない、公平な情報源からの報告がとても難しくなってきています。

FacebookのFounder兼CEOのMark Zuckerbergは、同社が影響を及ぼした大統領選挙キャンペーンのニュースの検閲に応じ、近々ソーシャルネットワーク内のフェイクニュースの拡散を特定し、止める計画を明らかにしました。Fortuneのsenior editor Geoff Colvin氏のような一部の評論家は、その努力へのコミットメントは概ね肯定的な反応をしていますが、規模が規模だけに、不可能な努力とみなされています。Googleもまた、記事が審査を受ける前に検索結果でニュース記事が目についてしまうプラットフォームだとして批判を受けています。

信頼されるブランドとパブリッシャーは無意識にこの問題について投稿しています

フェイクニュースにとってもっとも危険な問題は、信頼できる情報源ではないと認識されることです。今日、想像を超えるあらゆるトピックスについて様々なリソースが利用できるため、読者は閲覧しているものが真実ではないかもしれないという考えに揺り動かされています。その結果、偽りの市場に適用された同様の検閲は、メディアの主力ブランドへも向けられ、順々に読者を偽りの市場へ戻しています。この風潮を促すメディアブランドや専門家は、正しいレポートの提供や読者に向けられたパーソナライズされたコンテンツ、全てのトピックスを網羅した偏見のない見解を提供できるブランドの力が増すことで、安っぽい手法やフェイクコンテンツは読者の信頼によって偽りであることを示されるだけということを覚えておくべきでしょう。

疑わしい出典のすぐ近くに高品質のニュースコンテンツを混在させると、ユーザーはコンテンツを信頼することができなくなり、そのほかのコンテンツと比較して、既存のブランドを来訪する理由がさらに少なくなります。実ユーザーとのユーザビリティセッション中に明らかになったように、パブリッシャーは常にナビゲーション、出典、ブランドの面で読者が何を目にしているかといった読者の理解を過大評価しています。

パーソナライゼーションは答えを提供できますか?

常に高品質のコンテンツを活用して関連のある内容と動画を確実にユーザーへ提供することに焦点を当てると、ユーザーの信頼と満足度を高め、ブランドロイヤリティを強化できます。ユーザーは主要なコンテンツの出典が自分たちの興味をよりスマートできることを期待するようになっています。NetflixやAmazon、そのほかの大手デジタルビジネスに関わらず、適切なコンテンツを適切なユーザーへ提供するためにユーザーを理解して行動プロファイルを適用することで、エクスペリエンスを向上させ、ロイヤリティを向上させることができます。

ブランドとの関係は本当に重要であり、ユーザーが適切に調査、執筆、精査されたコンテンツと、純粋なユーモアやエンターテインメントとして役立つコンテンツとの違いを理解することが重要です。パブリッシャーは主流のデジタルメディアとの信頼関係を再構築するために、これを完全に分離する必要があります。

この記事はCxense CPO Tom WildeがBulldog Reporterに寄稿しものを転載しています。