パーソナライゼーションでサイト滞在時間を3倍にしたWinnipeg Free Press

09 Dec 2016 | By CXENSE Japan

140年の歴史があるカナダの新聞Winnipeg Free Pressのデジタル担当VP Christian Pansonは、どのようにサイト滞在時間を3倍、ページビューを2倍にしたか語りました。

2015年まで、Webサイト上の全コンテンツを無料で提供していました。ログインする必要もありませんでした。ほとんどがアノニマスユーザーで、長年に渡り増加していました。しかし、ほとんどの読者は私たちが製作した記事のほんの一部だけを閲覧していました。

私たちは有料購読にするという決断を下しましたが、昨日まで無料だったものに今日から支払いが生じるという意味ではなく、むしろ価値を追加したかったのです。そのため、私たちは対価を支払った読者に対してパーソナライズされたコンテンツをリコメンドする機能を実装することで、利用者に大きな価値を届けることができると考えました。

長い歴史を持つニュース組織にとって考慮すべき重要な1つは、コンテンツのキュレーションを完全に失うことではありませんでした。熟練の編集者によって裏付けが取られた大きな話題を見つけるために、読者は私たちのサイトに来訪します。

そのため、私たちはその編集上の専門知識とパーソナライゼーションの要素を融合させたいと考えていました。読者が私たちのサイトに滞在する時、編集者は来訪者に見せたいコンテンツの量を増減することが可能になります。

ニュースデーと言われる多くのニュースが動く日には、編集者が選んだ10個のストーリーがあるかもしれませんが、ニュースの進展がない日は3、4個だけに設定されることもあります。編集チームはあらかじめサイトにアップするニュースを選択します。

私たちはスクロールするタイムライン型を実装しました。そのため、キュレーションされた記事の後ろでページを下にスクロールすると、あなたの興味や行動に応じてレコメンドされるコンテンツが表示されます。

適切なコンテンツを正しいタイミングでレコメンドする

私たちは個々のユーザーの好みに合わせてコンテンツを作成しています。一定期間にわたって最適なコンテンツを選択します。トレンドや個々の読者が以前閲覧したものや似たような動向をする読者がサイトで楽しんでいるものを考慮しています。

私たちは次の記事を選ぶために、こういった情報を全て使います。ページをスクロールダウンすると、キュレーションされたコンテンツではなくなり、ニュース速報に限られることはありません。ユーザーがキュレーションされた記事などを閲覧したら、他の記事などに置き換えられます。

パーソナライゼーションの実装

私たちは個々がサイトへ来訪した時にシーセンス固有のIDを付与し、ユーザーを特定します。コンテンツのリコメンドは全てシーセンスによるものです。

シーセンスは読者の傾向と履歴に基づいて、私たちのコンテンツからリコメンドする記事をリスト化して返します。その後、リコメンドされた記事のリストを取得し、ページへアップロードして重複排除します。

つまり、私たちはキュレーションされたコンテンツとして既に選ばれた編集コンテンツを省き、他のいくつかのタイプのコンテンツを重複排除します。そして、選択した内容を広告や編集のようなものが混在するスペースへ差し込みます。

新しいコンテンツがサイトへ掲載されるたびに、Cxenseのサーバーへpingを送ってクロールし、全てのコンテンツを把握します。感情、話題、キーワードとカテゴリを見つけ、全てのコンテンツの「フィンガープリント」を作成するためにセマンティック分析を実施します。

どのランディングページでも、Cxenseはユーザーとコンテンツに関するフィンガープリントを使って、代表的なユーザーに一致する全てのユーザーのフィンガープリントを集計し、比較します。次に、その情報を全て使って、そのページでのユーザーに向けた最良のストーリーを採用します。

ROIについて

サイトの平均滞在時間は2014年9月の282秒と比べて、新しいシステムを導入してパーソナラライゼーションを適用した2015年9月には632秒に伸びました。

2014年9月の一訪問者あたりのページビューは5.65でしたが、パーソナライズされた内容を適用した2015年9月には10.54へ急増しました。

期間中、デスクトップでの平均ページビューは7回から9.4回に、モバイルでは0.9回から9.4回に増加しました。中でもタブレットでは5.4回から19.6回に大幅に増加しました。

これにより、サイト滞在時間と来訪時の閲覧ページ数が急増し、ビジネス的な貢献を達成。パーソナライゼーション戦略がどれだけの成果をなし得たかを証明しています。